「魔物の王が封印された?………あぁ、だから最近魔物の数が減ったのか」



「何でも、封印したのは子どもだとか」



「子ども??……まさか、そんな子どもに封印魔法など使えるわけ」



「しかし、」



「それよりも、はやく器と龍を連れて来い。帝国も本格的に動き出したそうじゃないか」



「はぁ」



「………。」



「……」



「ケッ、まぁいいや。あいつを呼び戻せ」



「はい」


「コッチの大陸に来るようにな。………さて、始めようか」





まだ手に入れてもない勝利に、ニヤリと笑う男達




まだ、物語は始まったばかりである。