その後、

私は仕事中心に生活した。



まだ康介さんのことが

忘れられなくて



恋愛に前向きに、

なんてのは

今はまだ難しい。



やっぱり私は彼じゃなきゃダメなんだ。

と思い知らされる。



未だに康介さんは

場所も一緒にいる人も気にせず

私のことを《沙織》と呼ぶ。



最初の方は

凛斗くんが私を支えてくれた。



けれど、

凛斗くんの気持ちには応えられない、

とキッパリ断った。