今日は康介さんに

海へ誘われた。


星空の下。

海岸に座る私達。


暗くて表情はよく見えないが

康介さんの横顔が少し寂しげに見えた。



「沙織…終わりにしよう…」


『っ…』


「自分勝手ですまない…」


『…大丈夫です。わかってましたから』



私は静かに立ち上がる。


これ以上ここにいてはいけない。


涙が溢れてしまうから。