翌、金曜日の午後11時過ぎ。

お風呂から上がり、簡単にスキンケアし、髪を乾かし、自分のセミダブルのベッドに倒れこむ。

「疲れた・・・」

溜め息と共に呟く。

私は、短いようで長かった今日一日を振り返る。

すると、ケータイの着信音が鳴った。

こんな時間にかけてくる相手は決まっている。

一応、名前を確認して出る。

「もしも~し」

「寝てた?」

たいして、悪びれた様子もない声が届く。

「起きてた!ていうか、電話しようと思ってた」

「ふ~ん。運命の出会いでもあった?」

おもしろがるように言う。

「んな訳ないじゃん!」

電話の相手は、私の数少ない親友 田嶋 千晶(たじま ちあき)。