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俺はいつものように左之助と桜華を呼びに行った。

「さのー。おうかー。」

左「おっ!新八はえーな。よし。行くぞっ!」

「おいおい。桜華がまだだ。」

左「は?桜華って誰だ?」

は?

こいつはなにを言ってるんだ?

「桜華はお前の妹だろ?ったく。忘れやがって。」

左「だから誰?俺は一人っ子だぞ?」

おかしい。

なぜだ?

桜華のことを左之助が忘れるはずもない。

俺が桜華のこと好いていること左之助は知っている。

それで毎日毎日桜華がいる時もいない時もからかってくる。

なのに今日は 一言もからかってこない。


後で原田のおばさん、おじさんに聞いても左之助と同じことを言う。

じゃあ、あれは俺が見てた夢だったのか?

分からない。

絶対おかしい。

桜華のあの歌も声も全部夢だったのか?

俺は信じれなくて毎日毎日森や川やら
行って桜華を探した。

けれどどこを探してもいなかった。

「桜華...どこにいるんだ?」

そう言っても桜華は出てこない。

「桜華....。」

聞こえるのは俺が呟いた声だけだった。