あたしは富良野 白雪(ふらの しらゆき)。小学3年の9才。

ふつうの小学生って言いたい所だけど、あたしの家は忍者の一族。あたしも忍者見習いである。

あたしの家は千賀忍衆の忍者で、千賀のしきたりであたしは生まれた時から忍者になる運命だった。

千賀忍衆は大昔から現代までこっそり長く続いている現代に生きる忍者。あたしもいずれそうなるのだ。

忍者になるためにあたしはいろんな修行をしている。学校が終わったら華道や習字、お琴と舞踊をやって、あとの時間は全部忍術の修行。

忍術の先生は副とうりょうのひがき 南三(なんぞう)先生で、あたしの16才年上の会社員の人だった。

とうりょうとは忍衆の中で1番えらくて強い忍者の事で、先生は2番目に強くてえらい忍者らしい。