「お、おはよ」


翌朝。


部屋の扉を開けると、ちょうど凌牙とかち合ってしまい。


昨夜のことが鮮明に思い出され、かぁぁっと熱を帯びていく体をどうにか静めながらそう口にした。



一緒に住んでるって、油断も隙もない……。



あれから、あたしはちゃんと自分の部屋に戻ってベッドに入った。


入っても、結局、色んなことが頭をよぎって全然眠れなかったけど。



凌牙が、同じ双葉園出身だということ。


あたしを、ずっと想っていてくれたこと。


凌牙と、一つになったこと……。