「おはよー!!」


「はよっ、優月ちゃん!」


次の日の朝。


学校へ行く準備を済ませて1階へ降りると、いつもと変わらないみんなが出迎えてくれた。


「おはよう」


「あれ?荷物多くない?」


「ああっ……月曜日だし……あたしずっと休んでたから何かと荷物が多いんだ」


さすが目ざとい旬。


サブバックを持っていることを不審がられた。


これは……ここを出ていくために最低限まとめた荷物。


「ふうん、そうなんだっ」


咄嗟にごまかしたあたしを、今度は不審がることはなかった。