「あ~あ~、今日は来ねえのか~」


「せっかくだから毎週掃除してよ」


「若菜ちゃん来ないんじゃ、掃除しても意味ねーし」


ふて腐れた大翔は、雑誌の散らかったソファの上にごろりと寝ころんだ。



……はぁ。

……ゲンキンっていうか、分かりやすいっていうか。



若菜はあれ以来、当然この家には来ていない。


テルさんとの気まずさもあるだろうし、送迎してもらえないと来れないわけだから。



そうなったものだから、大翔は大ブーイング。


毎週の日課となっていた掃除もせずに、リビングでゴロゴロしている。