"また来るね"


そう言った若菜の言葉は、社交辞令でもなんでもなくて。


あたしもやっぱり駄目だとはいえず。


だからと言って、平日の放課後にあの倉庫に呼ぶわけにもいかず。



「いえーい!一抜け~」


「おまえ強すぎんだよ。つまんねー、もうやめたやめたーーー」


「ふふふ、相変わらず2人とも面白いですね」



今週もやって来た若菜は、リビングで旬と大翔とトランプをして遊んでいた。



2人にしてみれば、若菜みたいな可愛い女子と週末遊べることは願ってもないことなんだろう。


倉庫に行くでも街へ繰り出すでもなく、日曜の昼下がりにこうして家にいる。