そして、一足先に総司と2人屯所に戻ってきました。


「丞くん、出ておいでよ。もう見張りはいいでしょ?」


総司の部屋に着くなり、天井を見上げて言った総司。


は!?


誰かいるの?


「はい。副長にも間者ではないと伝えておきます。」


そんな声が聞こえたかと思うと‥。


天井から人が降ってきた。


『え‥?』


Why??


「はじめましてですよね。僕は監察方の山崎丞です。」


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。


はっ!


あたしも自己紹介しなければ。


『はじめまして。雪野空丸です。』


念の為、空丸と名乗っておく。


「華‥。ほんとにはじめましてだと思ってる?」


総司が呆れたように尋ねてくる。


『え?』


「華が屯所にきてからずーっと華のこと見張ってたんだよ。ほら、副長って疑い深いじゃない。」


‥‥‥。


『えぇ!?』


「気づいていなかったんだね。」


『はい、全然。』


山崎さん怖いよ。


全然、知らなかった!


「僕はだいぶ前から気づいてたんだけど‥。副長がしてるんだろうし、僕も新選組だからね。黙ってた。」


教えろよー。


まぁ確かに、あれだけで疑いが晴れたとは思ってないけど‥。


「そもそも、華は間者じゃないとわかってたし。」


総司‥。


信じてくれていたのか。


「だってこんなにお馬鹿な子、間者なわけないもん。」


‥‥‥。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。


『総司ー!あたしの感動を返せ!!』