side アオイ





「アオイ様、最近御機嫌ですね!」





日もとうに沈んだ真夜中。





いつもの山の麓に、俺達は集まっていた。





「本当にだ。見ててこっちがウザってぇ。」



「何か言ったか、マンタ。」



「……言ってないです。」





最愛が村に戻ってきて、早くも一週間が経った。





あれから最愛は毎日山に通ってきていて



昔から付き合いがあった者、新しく出会った者、たくさんの動物達と絆を築いている。





記憶が無くても、最愛は昔と変わらない。



それが今、何よりも嬉しい。