悶々とした気持ちを抱えたままお昼ご飯を食べ終えて、学食から教室に戻ってきたあたし。


涼子は次の授業の教科書を忘れて、隣のクラスの友達に借りに行っている。


ポケットの中のスマホがブーブーと音を立てて震えている。


『今度、ケガさせちゃったお詫びにご飯でもおごらせて?』


先輩に言われてお互いの連絡先を交換した。