昨日、土方さんから「芹沢局長の動向を探る」という任務を与えられた私。




だけど、よくよく考えたら、私、芹沢局長と接することなんて殆ど無いし……




どうやって探ればいいの?!




「杏子ちゃん、あーんーずーちゃん!」




「えっ?!あ、ごめん、何?」




隣に座っている総司は、ピッと私のお膳を指差した。




「全然食べてないじゃん。

 そんなんじゃ体が持たないよ?」




「あ、うん……ちょっと、考え事してて」




「あー!しんぱっつぁん!俺のおかず取るなよ!」




平助くんの大声に驚いて、声の方を向くと平助くんが永倉さんの方に向かって、お箸を突き立てていた。




「うるせーぞ、平助。

 おかずの1つや2つ、減るもんじゃねーだろ」




「減るよ!!」




「うるせーぞ、平助!新八!!」




土方さんの渇で、2人とも静かになった。




でも、平助くんは腑に落ちない様子。




ちょっと、かわいそうだな……




「平助くん、私のでよければ、少しあげようか?」




「まじで?!」