「ケンタ、早くしろよ」
「まって、すぐ行くって」
二人は学校の階段を駆け上る。両手には手作りのダイナマイトをもっている。満面の笑みのユウトとは対象的にケンタは浮かない顔をしている。
「本当にするのか?」 
「もちろん。俺には見えるぞ、あの腐れセンコーどもの驚く顔が!」
はぁー、とため息をついたものの、心は高揚していた。
屋上たどり着くと、何処かのアニメで見たことのある、ダイナマイトを指の間に一本ずつ挟み、手をクロスにしたお決まりかどうかはわからないが、ポーズをとっている。
「それじゃ、やるぞ....」
ユウトの言葉には、緊張感はあるが、それ以上に笑みが押さえられていない。 
「OK....」
「食らえ、クラッカーダイナマイト!!」
命名ユウト、もちろん本物のダイナマイトと学校の屋上から投げたら、一階が壊れ、二人とも落ちてしまう、てか、その前に