この話を、しってるのは私とあの先生だけ。


だから、情報を見ても、中学の時からの情報しか出てこない。

家族も、登録されていない。


そう言えば、今頃先生はどうしているんだろう。

名前も聞いてなかったからな。


知ってることと言えば、双葉病院の、一
番腕がよく、一番モテる。

それと、焦げ茶色の髪。

これしかしらない。




「おーい!おーい!」


『…なに』



赤髪君はまだ私の机にいたらしく、話しかけてきた。



「ボーとしてたけど、大丈夫?」

『気にしないで』



私はそっぽを向いて、外を見た。



ガラガラー



〈授業を始めまーす〉




担当の先生が入ってきて授業が始まった。