昔あるところに、醜い少女がおりました。
醜い少女は心優しく、それが裏目に出たのか
中学生の少女は周りの皆から、酷いイジメを受けておりました。
「ばーか!!ブサイク!」
「死ねばいいのに!」
毎日そんな醜い言葉が飛び交う中、
「止めろ!…大丈夫か?」
1人だけそんな醜い少女に声を掛けてくれる先生がおりました。
そんな先生の優しさに惹かれ、少女はいつの間にか先生の事を好きになってしまいました。
先生に会えるのは後5ヶ月だけです。
もちろん醜くても、少女には受験があります。
少女には中学1年半ばからの夢があります。
高校に行って、新しい自分が
新しい出会いが
楽しい生活を送ることが
今まで少女を散々馬鹿にしてた人々への見返しが
少女の小さな夢でした。
でも、今さら先生に恋心を抱いていることに気づいた醜い少女はどうしていいか解らなくなっていました。