デートに行った日から三日。 「詩音ちゃん」 学校から帰ろうとして下駄箱で靴を履き替えていると、誰かが私を呼び止めた。 「…………奈津ちゃん」 奈津ちゃんが私を呼ぶ声は、なんだか前より優しくなったような気がした。 「ちょっと…………いい?」 奈津ちゃんは、私の返事も聞かずに私の隣を歩いた。 何言われるんだろう………。 奈津ちゃんは、何も言わずに俯いたまま歩いている。