ケータイ小説 野いちご

シンデレラの一族

中1、春
球技祭は不向き

◇◇◇【4月17日】


木でできた下駄箱の扉を開けると、何かが目の前をぶわりと飛んだ。

「……?」

一瞬チカチカした目をまばたきで治し、現状を確認。


舞ったのは、紙。


封筒で、みんな封がしてある。

みんな、と表現をした通り、それは多数あった。


ざっと見、20通ぐらいだろうか。


「?」

なんだこれ?
首をかしげ、一通を手に取った。


“白龍さんへ”と書いてあることから、私へ当てたものだとわかる。


何でこんなにたくさん?
内容を見てみようと、封を破ろうとした時だった。

「始まったかあ」

手紙が、頭上から奪われる。

振り返れば小池さんが手紙を拾っていた。

始まった…?

「ひぃ、ふぅ、みぃ、しの…26通か。
思ったより少ない…」
これ、26通あるのか。
「…なんの手紙」

「ラブレターだってことぐらい気づきなさいよ」

ら、ぶれたー?
これみんな?

呆然と見つめてしまう。

ラブレターってあれか、好意のある異性に送るあれ。


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