「…こんぐらいでいいっしょ?」


竜は深美と真理和、ネロと永遠を向こうにやると、残りの夢と、美咲、華菜を自分の近くにやった。

「…俺らはここの階から地味に調べて行くから、お前達は最上階頼むわ」


たんたんと話す竜を見ると、深美は

「…わかった…」

…と呟いた。

竜はニコ、と笑うと、半分にちぎった髪とボールペンを深美に渡した。

「はいっこれメモね、この×印がついてる所行っちゃ駄目だぜ?」


「…気をつけるよ…」


深美はメモを受け取ると、階段に向かった。
真理和はすぐに深美について行った。


ネロと永遠も、深美達について行こうとした瞬間、


「クレイジーガール!とーわくーん!!」


竜が二人を振り向かせると、手をパタパタ振って、言った。


「ゼーッタイ死ぬなよクレイジーガール!お前の事まぁぢ気にいったわー!」

ネロはクッと口を上げると、
「東堂さんもね!死んだら…許さない!!!」
…と今までで1番大きい声をだした。

竜はニッと笑い、永遠にも手を振った。


「…とぉーわくーん!俺に代わって、絶対クレイジーガールを守れよー!?」

「………え」

「そいつまじヤンチャだから寿命縮まるかもしんねぇけど…頼むわ!!!」



永遠は涙を堪え、叫んだ。


「任せてください!!!俺…絶対ネロを守ります!!!」



竜はそれを聞くと、満足そうな顔をして、みんなを連れて、向こうに行った。