ケータイ小説 野いちご

幼馴染のヒミツ

2.デートの誘いも突然に
∟02年4月20日土曜日


*****


02年4月20日土曜日。


どうしよう…。


「デートする事になっちゃったよぅ…」


「それ、さっきも聞いた」


今、私がいるのは、礼の家の礼の部屋。


あきれたような礼の視線も、今の私には何の効力もない。


「だいたいさあ、デートに誘われて狼狽えたからって、土曜の朝に押し掛けて来る? せめて電話の1本よこしなさいよ」


「…はい、ごめんなさい」


礼の言う通り。


私は今日、礼に何も言わずに来た。


休日、土曜の朝なのに。


でも、パジャマ姿でも迎え入れてくれた礼が、私は好きです。


さすが親友。


大親友。


「…でもデートする事になっちゃったんだよぅ…」


「だから聞いたって」


もう、どうすればいいの?


だって、デートだよ?


しかも私と章晃だよ?


「とりあえず、落ち着きなさい」


「うう…」


礼に促されて、とりあえずお茶を飲む。


うん。


麦茶だ。


「デートったって、2人でどっか遊びに行くだけでしょ? ショッピングしたり、映画観たり、お茶したり? ほら、昔を思い出してみなさい。章晃と2人で虫カゴとアミ持って山ん中入ったりしてたじゃん。アレと一緒」


そう言えば、小さい頃はそんな事していた。


章晃と一緒に、山の中に入ったり、川の中に入ったり、自転車に乗って少し遠い公園まで行ってみたり。


なんだ。


私ってば、結構章晃と2人で遊び回ってるじゃん。


アレと一緒なら、大丈夫だよね。


なーんだ。


焦って損した。


「ありがとう、礼。礼に相談してよかったよ」


< 19/ 20 >