ケータイ小説 野いちご

幼馴染のヒミツ

1.変化は突然訪れる
∟02年4月16日火曜日


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02年4月16日火曜日。


昨日、あの後どうやって帰って来たのか覚えていない…。


どうやって章晃と別れたのか、覚えてない…。


昨日の事…。


『好きだから』


『ずっと、好きだった。雪音のこと』


思い出して赤面…。


夢であってほしい…ような、それは悲しいような…。


「姉ちゃん! 章晃兄ちゃん来てる! 」


1階から弟、雪乃の声。


昨日に続き、今日も来たらしい章晃。


昨日のが、ウソだったのかホントだったのか…。



どっちもどっちで、複雑な気分…。


「あれ? 」


玄関に来たけど、章晃はいない。


「章晃がいる」と言った本人は、もう近所のチビ達と学校に向かったと思われる。


まあ、いいか。


昨日の今日で、顔を合わせるのも気恥ずかしいと言うか、合わせづらいし。


うん、いなくてよろしい。


「じゃ、いってきまーす」


ドアを開けて。


…いた。


「おはよ、雪音」


キラキラと、キラキラとした笑顔を向けて立ってる。


制服姿の章晃が立ってる。


「さ、行こうか」


さも、当たり前だと言うように手を握ってくる章晃。


「ちょっと待ってよ、章晃! 」


「ん? 何? 忘れ物? 」


「そーじゃなくて! 」


やっぱり章晃、おかしいよ。


変だよ。


「章晃、昨日からおかしいよ。突然、迎えに来たりとか…。その…、好き、とか言われても私…」


「雪音の返事なんていらないよ? 」


…え?


「俺が雪音を好きなんだから」


…え?


「俺の恋人になってくれるでしょう? 」


…え?


「さあ、行こう。遅刻するよ? 」


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