ケータイ小説 野いちご

幼馴染のヒミツ

1.変化は突然訪れる
∟02年4月15日月曜日


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02年4月15日月曜日。


私、早川雪音(はやかわゆきね)が、公立萌葱高校に入学してから約1週間。


高校生活にも馴れてきて、今は部活動をどうするかが一番の悩み。


「…よし」


鏡の前で、セーラー服姿を確認して準備完了。


「雪音ー? 章晃君が来たわよー? 」


…はい?


1階から聞こえてきたお母さんの声に首を傾げる。


お母さんの言う『章晃君』は、向かいに住む『相沢章晃(あいざわあきら)』で間違いないとは思うけど…。


家に来る用事が思い当たらない。


不思議に思いつつも、カバンを持って玄関に向かう。


「おは…うわー…」


玄関に着いて、まずは「おはよう」。


そう思っていたのに、うっかり。


章晃のブレザー姿に見惚れた、なんて絶対言わない。


章晃は、私と同い年の高校1年生。


だけど、私と章晃が同じ学校に通っていたのは小学生まで。


章晃は中学受験をして、私立桜月学園中等部に入学して、高校もそのまま桜月。


電車通学になった章晃とは、朝の登校時間に会う事はなくなった。


高校生になっても、それは変わらないと思っていたけど。


今日。


朝の登校時間に、章晃が来た。


そして初めて、制服姿をしっかりと見た。


正直、カッコイイ…。


本人には、絶対言わないけど。


「おはよ、雪音」


そう言って、笑かけてくる章晃。


ドキンーーとした。


「おはよ…」


何とか返事をするけど、心臓がドキドキしてる。


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