ケータイ小説 野いちご

絵の具の香りは先生の色

第一章 出逢い

桜が舞い散る季節
私、相河七星(あいかわななせ)は晴れて中学生になりました。


初めて着る制服は固くてごわごわで…
何よりお姉さんで、自分じゃないみたい。
自分はこれから中学生なんだ。ランドセル姿の小学生じゃないんだぞ。


こんなことを考えていたらいきなり強い風が吹いてきて荷物が全部落ちてしまった。

最悪、なんで!?、もぅ
独り言を言いながら荷物を拾い集めていると誰かの笑い声がした。
恥ずかしい。

しかし、その人がただ笑っているだけではなく手伝ってくれていることに気づいた。

顔をあげてみると整った顔立ちが一瞬見えただけで、その人はもういなくなってしまった。

「お礼…言いたかったな…」

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