「うっわー……。相変わらず大きい家だねー」



 俺の家を見ると真っ先に出るのはその言葉らしい。



 別にそんなに大きくないし、きっと華音の家もこれと同じくらい大きいだろうしな。



「別に大きくないから。……ほら、早く入るぞ」



 門の前で固まっている華音の手を引き、俺たちは敷地内に足を踏み入れた。




 ってか、母さんは一体何の用事で俺たちを呼び出したんだ?



 ……とか言うけど、だいたい分かるんだけどなっ。