私は未知なる世界に来た気分だった。

そこは、人が多いところで、色んな店があった。

「どこ行こうかなぁー、あ。藍だったら、甘いの好きかな」

「そうなんですか、じゃあそこで」

「ここのデパートは広いから、ゆっくり見よう」

本当にこのデパートは広い。

迷子になりそうだ。

「はぐれないように、服の裾掴んでて」

「はいっ」

きゅっと掴んで、人ごみをかきわける。

すると途中で美味しそうな店を見つけた。

「窪野さん、あの店は?」

「ん?あぁ、あそこいいかも」

そういって、着いたのはマカロンと書かれている店だった。

「これ美味しいんだよ、この紅茶とも合うし。

今なら無料で紅茶もらえるって」

「じゃあ、これで」

「オーケイ。ちょっとそこで待ってて」

「あ、でもお金は私が出したいです」

「そうだね、じゃあ一緒に行く?」

「はいっ」