「零、なんで望はあんなに人嫌いなの?教えて…」

零「…長くなるぞ?」

「聞きたいの」

零「分かった。俺と望は幼馴染みなんだ。あいつは、元から人嫌いな訳じゃなかった…ある日…あいつは事故に遭ったんだ。一命はとりとめてなんとか死なないですんだ。でも、あいつを心配する奴なんて俺以外誰ひとりいなかった。
望の母親は、仕事とギャンブル、男遊び。
父親は、借金と育児放棄、女遊びという最低な親だった。それでも、昔は優しかった母親と父親を信じてた。
だが、それは一瞬にして打ち崩された。
母親が、病院に来て言ったんだ」

母親「あんたなんて私の子供じゃない!手術費なんて払わないわ!あんたみたいな子供、私にはいない。もうとっくに死んでる!」

「…」

零「酷いだろ?望はずっと信じてたのに、自分の子供に死んでるとさ…。
それから、父親も来たが…」

父親「お前なんて知らない。せっかくだからお前なんて死ねばよかったな」