「沖田さん、幹部ってなんですか?」

「局長、副長、総長、各組の組長と副長のことだよ」

 へえー。じゃあ私も幹部なのか。

「ちなみに、副長は君だけだよ」

「えっ!?」

 他の組にはいないのか!? てっきりいるのかと思ったんだが。

「副長は局長、副長、総長、その組の組長が認めることが条件なんだ。幹部入りするんだし、ちゃんと実力がないとね」

 それ相応の実力者が今のところいないと。

「まあ、邪魔にならないように頑張りなよ」

 私に負けておいてなんだその口は。

「ご心配なく」

 ちゃんと仕事はする。

「ここが僕の部屋だよ」

 中は殺風景で、奥に机が一つ置いてあるぐらいだった。

「屯所内を案内しとくよ」

 副長室や屯所の道場、台所などを案内してもらった。

 結構広いな。

「さてと、部屋に戻ろうか」

「あっ……はい」

 あの薬の研究室はどこだろう?

「何? どこか見ておきたいところでもあった?」

「いえ、問題ありません」

 自分で探すしかないな。沖田に聞いたら怪しまれるだろうし。