~ 優 視点 ~


さぁてと…

保険医は、どんなヤツか見てみるか。


俺は、水無月と暁くんを置いて保健室に向かった。


さっきも見たけど…

これ、暁くんのことだったんだな…?


保健室に着きドアのプレートを見て、苦笑いになってしまう。


まぁ、いいや…

さっそく中に入るとするか。


俺は、ドアをノックして保健室に入った。


「あぁ、新しく入った南先生ですよね?」


入ってすぐに目に入ったのが、眼鏡をかけた男がパソコンを弄ってる姿だった。


「えっと…」


「あっ、すみません。ここで保険医をやっています間宮 冬樹といいます。」


間宮 冬樹…

こいつが、暁くんより上…?


どこにでもいるようなヤツっぽいが…

まぁ、眼鏡かけてもカッコイイ顔をしてるのは分かる。


水無月かっ…!って感じだな。


「あの、どうして俺を知っているんですか…?」


「フフッ。何を言ってるんですか。

集会でご挨拶してたじゃないですか。」


あぁ、そうだった!

水無月と一緒に挨拶したんだった!


「それで、ご用件は…?」


「あっ、名取くん、ここに居ますか…?

俺、名取くんの担任なんで心配になっちゃって…」


「あぁ、名取くんならあのベットで今ぐっすりと眠っていますよ。

呼びましょうか?」


「あっ、ならいいです。

邪魔しちゃ悪いんで…


あの、すみません…

俺、入ったばかりであまりよく名取くんのこと分からないんですけど…


名取くんは、保健室登校って感じのやつですか…?」


俺は、小さな声で間宮先生に聞いた。