長いことキスされていたように感じる。

「さっきの続きだ。俺がなに?」

「課長が、好き、です」

途切れ途切れに言った。
ちょっと泣きそうだけど、ちゃんと伝えた。

「いいな、その顔。ソソる。泣きそうなのも良い。
こんなに泣かせたいと思った女はお前だけだ」

「誉めてるんですか、それ」

私が涙目で抗議すると、微笑まれる。

「まぁ、"こんなに好きなのはお前だけ"。だと思ってくれ」

「それは好きってこと?」

「ああ、愛してる」

そう言うと課長はもう一度私にキスをした。