光の眩しさで私は目を覚ました。

何度も何度も悪夢をみて魘されるたび、狼は大丈夫だと言って安心させてくれた。

きっと狼はあまり寝られていない。
そう思うと申し訳なくなった。

こんなに悪夢を見るのはきっともうすぐやってくるからだ…誕生日という命日が。


狼『華、おはよ。』


自分の世界に入ってしまっていたのか、いきなり狼の声が聞こえびっくりた。


華『狼、おはよう。昨日はごめん…。』


狼『何謝ってんだ。

華のためなら何でもする。

それに好きでやってるんだ気にするな。

好きな女の苦しむところなんて見たくねーしな。』


きっぱりとそう言ってくれる狼に私はどんどん溺れていく。