小さい頃よく遊んでいた公園は
線路の目の前で、電車が通る度手を振っていたのを覚えている。
あれは、アーバンライナーだとか
浅い知識の中で私は楽しんでいた。
私は電車に憧れ、感動していたのだ。
しかし私が成長するにつれて、
その公園へ行くことはなくなり、
その公園の存在までも忘れかけていた。
すると自然に電車への興味もなくなっていった。
小学校も卒業し、中学校は自転車で10分の所。
線路の近くを通るわけでもなく、
3年間通学中に電車をみることはなかった。
そんな私がまた電車に出会ったのは
高校一年生の春だった。