蓮見はぼりぼり頭を掻きながら、リビングのソファにどかっと腰をおろした。



大口を開けてふわっと欠伸をして、床に放り出してあったリモコンを拾いあげると、テレビをつける。




そのままふんぞりかえった姿勢でニュースを観はじめたので、あたしは耐えかねて声をかけた。






「………ちょっと、蓮見」





「あぁん?」





「朝ご飯は?」





「は?」





なぜか不審な顔をする蓮見。




なんでよ?


あんた、さっき、自分で言ったじゃん。


『朝メシくらい食べてけ』って。



だからあたし待ってるんですけど!?





それなのに蓮見は、当然のことを言うかのような態度で、驚くべきことを言った。






「お前、つくれよ」