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次の日の朝。

キッチンで作業していると、リビングのドアが開いて、二宮くんが入ってきた。




「二宮くん、おはよ~」


「……ん、おはよ」




制服のネクタイをさわりつつ、二宮くんがあたしを見る。



同じ高校の制服を着ているのを見て、ほんとに二宮くんと同居してるんだと改めて思った。



接点なんてなにもなかったはずの王子さまと、同居。

そう考えると、ちょっとどぎまぎしてしまう。




「朝ごはん食べるよね? トーストなんだけどいい?」


「ああ。さんきゅ」




うなずいた二宮くんにお礼を言われて、心があたたかくなった。



女嫌いでもちゃんとお礼が言える人でよかった。

もし二宮くんが最低な人だったら、2ヶ月間ストレスたまりまくりだったよ。