「もしもしー?瑞季?今日あんたの誕生日パーティーするから家来てね!」

「あっうん。分かったけど普通私の家で誕生日パーティーとかするんじゃないの?」

「…まぁ気にせずとりあえず来て」

「はーい」


プツップーップーッ






私、桐山瑞季は今日18歳の
誕生日を迎えました。
準備して私の誕生日を祝ってくれる
友人の家に行こうと思います。
誕生日だからそれなりにお洒落
して行こうかな?


髪を巻いて~メイクして~
ワンピース着ていこ。



「お母さん!行ってきまぁす!」

「瑞季!ちょっと待って!」

「ん?何?」

ガサッ

「はいっこれ。」

「えっ何さ。」

「誕生日だから誕生日プレゼントに決まってるでしょ。」

「本当!?開けていい?」

「どーぞっ」



ガサゴソガサゴソ



「うわぁ。めっちゃ綺麗」


瑞季の母親が誕生日プレゼントに
渡した物はピンクと白の数珠玉で出来た
数珠のブレスレット。


「あんたこの間一緒に買い物行ったとき欲しがってたからね。18歳の誕生日おめでとう。」

そう言いながら母親は微笑んだ。

「ありがとう。さっそく着けて行ってくるね!」

「行ってらっしゃい。気を付けるのよ!」

「帰るとき連絡するね!」





フンフフンフーン

瑞季は上機嫌で友人宅へ向かった。









しばらく歩き信号を待ってるとき。




グニャリ


瑞季の視界が突然眩む。


「えっ何これ気持ち悪っ」




ドサッ瑞季はあまりの気持ち悪さに
その場に倒れた。
しかし瑞季が倒れた事には
誰も気付かない。
瑞季が倒れた場所に瑞季は居なかった。















『ぐぉぉぉぉぎゃぁぉおぉお』







ガバッ!!



何!?何今の声!
ってあれ?ここ何処よ。

瑞季の視線の先には枯れた木々や草。
空は赤紫で風は生ぬるい風。
そして…





『グルルルルル』



目の前に居る所々骨が向き出しの
大型犬のような気持ち悪い生き物。


「おぇっ」


瑞季はあまりの気持ち悪さに
吐き気を覚えた。