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次の日の朝、いつもの時間とはチガウ電車に乗った。


拓篤に会いづらいのもあるけど、宗ちゃんと二人になるのも気まずいからで…。


ずっと彼氏がいなかったわたしが、こんなことで悩むことになるなんて…。


「おはようございます」


いつもとは遅れて会社に来ると、やっさんと留里ちゃんがもう出勤していた。


「ちょ、はるるん‼︎どうしたのっ⁉︎具合でもワルイ⁉︎」


わたしに気付いた留里ちゃんが、飛んできた。


「ううん、そういうんじゃないんです…。あの、留里ちゃん…。今日の夜って、空いてますか…?」
「……?うん、空いてるけど」


もう、わたしには難しい問題すぎて、頭がパンクしそう。


結局昨日、拓篤にもらった名刺を捨てることができなくて、お財布に入れてある。