次の日の朝、一人で家を出た私は、最悪な人に出会った。





「あ……」





相手が気づかないうちに先に行っちゃお……。





「すみれちゃん?」





ウグッ、やっぱり見つかっちゃったか。





「お、おはようございます……、白石様」





「そんなかしこまらなくていいのに、すみれちゃん」



白石洸は、女子をいちころで落とす、優しい笑顔を見せながら、私の横に肩をならべた。





もう、に、逃げられない……。





「ねえねえ」





「はいっ」





あ、声が裏がえちゃった。





「すみれちゃんって、爽のこと、好きなの?」





ブーーーーー!!!!





朝から心臓に悪いことを!