「おい、椿何してるんだ?」
「もう起きてるだろ?」

「うん」
「もう起きてるから、あんまり大きな声出さないで!」

「早く、翼を起こしてやれ」

「うん」
「わかってるって」
と私は、制服を着ながら、階段の下にいるお兄ちゃんに言った

私の名前は、山口椿『やまぐちつばき』
今下にいるのが、山口充『やまぐちみつる』
私のお兄ちゃんです

「翼、もう起きてるでしょ?」
「入るよ?」

「ん?」
「椿じゃん」

「もー」
「起きてるんだったら、早く降りてきてよ」
「もうすぐ、お兄ちゃんに送ってもらうんだから」

「はいはい」
「わかったよ」

今私と話してるのが、藤堂翼『とうどうつばさ』
私と翼は幼馴染なんだ
一緒の家に住んでいる理由は
小さい時に翼の家族は交通事故で亡くなってそれから一緒に住んでる
私のお父さんと、お母さんも、私が小さい時に亡くなってしまった
だから今は3人ですんでいるんだけど、ものすごい豪邸でお金持ち