「あーー腹減ったーーー!!ハンバーガー食いに行こうぜーーー♪」


「オレなんか、餅が食いたい気分」


「なんで6月に餅食いたくなるんだよっ!お前本当ちょっと人とズレてんな」


左右を友達に挟まれて廊下を歩くオレのツッコミが、遠慮なく左側にいた男に向かって飛んでゆく。


「あっ、村星君だぁ!」


「キャーーカッコイイ~~~♪」


全ての授業が終わりようやく家に帰れる喜びで、こちらを目をハートにしてチラチラ見ている女達もそこまで気にしないで済んでいた。


だが……


「お前、相変わらずモテモテ君なんだな、喜仁」