ある日の、数学の時間。


「.......!......藤澤!」


数学の先生の声で、ふと我に返る。


「藤澤! 問1の答えは?」



へ?


問1?



あ、今授業中か。

寝そうになってた。



「す、すみません......分かりません」



座ったままぺこりと頭を下げてそう言うと、机に思いっきり頭をぶつけてしまった。


どん、という音とともに、頭に鈍痛が走る。


「い、いったぁ......」


すると、クラスのみんながどっと笑った。


机に頭をぶつけるなんて、ドジだなぁ、私.........。