ケータイ小説 野いちご

sky weep day~空が泣く日~

想いと願い

あたしはその記憶を振り払うように、外の風景に集中した。


車が走るにつれ、見覚えのある風景が目に入ってくる。


数ヶ月前。


あたしは、ここに、、、


1人で、タカヤに会いにここに来た。


この、無駄に高い塀の向こうにタカヤは居る。


1人で来た時は、凄く時間が掛かったのに、、、



今日は父親が居るおかげなのか?すぐに、中へと案内された。


建物の中は、前と同じようにとても静かだった。


「ここにでも、入りに来たか?」


そう、父親より少し年上の人が話しかけてきた。


「冗談。まだ、ここに来るようなことしてねぇよ」

「ハハ。お前なら、いつ入ってもおかしくねぇだろ」


笑って居るが、お互いに仲が良いわけではないのだろう。


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