静かな教室にただ椅子に座る私。


私は、朝はやくに学校に行き机に突っ伏して寝る事が日課。


昨日も今日も明日も、この時間だけは私だけの時間だ。











だけど、今日だけは違った。


ガラガラっと乱暴開く扉に、私は驚きバッと起き上がると




大好きだけど、1番会いたくない人がいた。


「.....っ」


一度目があったが、すぐに逸らされた。

一瞬目があった時、とても苦しくて辛くて

だけど、それだけで大好きが溢れてしまう。


私は、そう考えると恥ずかしくなってまた机に突っ伏した。


腕の隙間から、一番前の席にいる大好きな人...."龍斗"をちらっと見た。


龍斗は、何かを探しているのか机の中をゴソゴソと音を立てて漁っている。


その行動すら、私にとって愛おしく感じてしまう。


「....あ」


龍斗は、何かを持って教室を出て行ってしまった。


「....あー、もう好き」


私は、顔を腕の中に埋めて

彼に届かない二文字を、小さくつぶやいた。




そして、ゆっくり瞼を落とした。