桜吹雪が舞う季節、私達は中学3年生になった。
私の町は超ド田舎であり、中学全員合わせて54人だけである。
給食という豪華なものも私の学校には存在しない。
私の名前は、宮野萌里(みやのもえり)。好きな場所は屋上。
今、好きな屋上で友達とお弁当を食べている。
「もう、3年生かぁ~」
「え。あ、うん。そうだね。…え。どしたの?急に。」私の発言にオドオドしているこの子は、大原遥華(おおはらはるか)。私の幼馴染み。いつもニコニコしてるけどマジギレすると誰よりも怖い。マジギレじゃないときはプンプンって感じで怒る。あと、ツッコミ役。
「そうだね!そう思うと老けるのも遠くはないよね」この子は、西雨梨奈(にしあめりな)。元気で可愛いけど腹黒い。もし、全国腹黒大会があったら多分優勝できるとおもう。
「ねぇ~。あっ!っと気づいたらもう100歳ってことも…」
「100歳はないだろう…」この真面目ちゃんは柳出麻実(やなぎでまみ)。皆のお姉ちゃん的存在。いつも余裕ぶってるが影でがんばってる。ツッコミ役。
「はぁ…」私と梨奈ちゃんはいっせいにため息をつく。
「ため息つくぐらいならそんな会話するなよ」麻実ちゃんが呆れながら突っ込む。