ケータイ小説 野いちご

ツカマル

ダメ男ダメ女

あぁ、もう。分かっているのに。


それなのに結局そうしてしまう私は馬鹿だ。愚かだ。



それも分かってる。

あぁ、そうだ。分かっているのだ。


分かっていながらそれでも私はそうしてしまう、どうしようもないダメ女なのだ。




だが、どうしろと言うのだ?


あんな目をされて、拒めと?

無理。無理に決まっているだろう。






―――だってもう私は捕まっている。








「みぃーな」


彼が呼ぶ。

私を。


甘い甘い、その声で。



「ねぇ、お金貸して?」




穏やかに優しく微笑む。

甘いマスク。

甘い声。



彼は、とんでもなく甘い甘い・・・甘ったれだ。





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