【想乃side】



5月に突入して特に何もしないで過ごしたゴールデンウイーク。


もちろん、必要とされてないあたしは実家に帰らない。


だって、電話もメールも来ないもん…。


一人家でずっと、テレビを見て引きこもり生活だった。



最悪なことに女子からの嫌がらせは、悪化する一方。


ゴールデンウイーク明けの教室に行くと、あたしの机と椅子がなくて……。


あたしが呆然としてると、イジメてくるギャル集団が高々に笑った。


「きゃはははっ!!アンタの席あるわけないじゃん」

「そうよ!あっ……窓の外見なさいよ」

「…なんで…こんなこと……」

「アンタが必要ないからに決まってるじゃない!ブス!」


窓を覗いて見えたのは、グラウンドに落ちてるあたしの机と椅子。



もうヤダ………


あたしの必要性って何?


なんのために生きてるの?



「早く出てけよ!男たらしがっ!」

「…言われなくても出てってやる!性格ブスー!!」

「はぁ!?生意気!」


最後に言ってやった。


ちょっとスッキリ。