「悪い。変なこと聞いて……。
だから、そんな顔すんな。」

何かを思いつめるような美麗が苦しそうで壊れそうで気づいたら美麗を抱きしめてた。
ここ数年、俺から女なんて触れたことになんて一回もなかったのになぜか美麗だけはいいと思った。いつか、俺の過去を聞いてほしい。

俺の家族は離婚してて母親と二人暮らしだった。そのストレスで俺にあたるようになった。毎日毎日、殴られたり蹴られたりでうんざりだった。でも、俺の母親はあいつしかいないと思うとから耐えれた。
ある日、「お前なんか産まなきゃよかったよ。お前は顔がそこそこいいから家に置いてたのに……。」その言葉で俺は家をでる決心をした。
だから、今はバイトしながらの一人暮し。
顔で判断する。そんな女が俺はその日から嫌いになった。