華side

ケラケラと笑い声がする。
??「もう俺嫌だーーっていって本当に行きたくねえよ。
どーこーが。大人のいく場所だ!」

その傍らで「はあ。」と息をついていた男が、

???「おい!平助。よく考えてみろよ。吉原に行けるなんてめったにないんだぜ。」
??「そうだぜ。土方さんの機嫌がよくならないかぎりな。」

     ついジーっと見てしまう。その視線に気づいたのか、横をパッと振り返り、
「ここだ。」そう言った。
何なんだ。この男は。本当に吉原にくるつもりなのか?

??「へえー...土方さんってこんなとこ行ってたんですね~。」

あり得ない。あり得ない。あり得ない。あり得ない。あり得ない。あり得ない。あり得ない。あり得ない。あり得ない。あり得ない。あり得ない。あり得ない。あり得ない。あり得ないーーー!!!!!!!!!!!!!
嘘でしょ。あんな男たちに父は殺されたのか?



...真面目に泣きたい。


「平助ー。先にいくぜ。じゃーな。こ.ど.も。」

「はあ?俺は子供じゃねえええええ!!!!!!」

ヤッケになって入ったのか。
はっ!ちゃんと挨拶しなければ。



「おいでなんし。」
ニコッと微笑む。

「...」
「平助ー...」

バタン。

ああ。やっぱりそうだったか。この男はなかなかに遊女のいるところに
きっと来ないんだ。