「お母さん!

何処にいるの!?」

・・・ホントに何処行っちゃったの?

お母さん・・・!



やっぱり、あの時行かせるんじゃ無かった・・・

いくら、お父さんに届け物があるからって・・・村で禁忌にされてる森になんか・・・!


「ハア・・・ハアッ・・・あっ!」

_____ズサッ


大きな音を立てて私の身体は地面に叩き付けられる


っ・・・痛い・・・・・・


暗くてあまり見えないけれど、目を凝らしてみると足下には大きな木の根が広がっていた


・・・やっぱり、一旦家には帰ろうかな・・・?

足擦り剥いちゃったし、懐中電灯壊れちゃったし・・・


「いてて・・・・・・


・・・あれ?ここ・・・何処?」


考えてみれば、こんな大きな木・・・村の近くには無かったし、昨日まで無かった気がする・・・


木の幹に触れた瞬間・・・


「あ・・・あ、ぐ・・・うぁ・・・」


頭が・・・痛い・・・割れる・・・


頭が凄く痛くなって木から手を離す・・・



あれ?


頭が痛くなくなった・・・?