私は座り、澪鵺を睨む。




「何が目的なの?」

「言ったでしょう?
紅羽はボクのパートナー。
パートナーのことを調べるのは、当然でしょう?」

「私のことだけじゃないじゃない。
私だけでなく・・・有咲のことまで調べているじゃない」

「紅羽のことを調べると、必ず沖島有咲が出るんですよ。
あんまりにも出るので、調べました」

「多く出るって理由だけで調べたの?
有咲の過去も?」

「ええ・・・。
気になると、何でも調べてしまうんですよ。ボク」




ニヤリ、と澪鵺は怪しく微笑む。





コイツ・・・危険だ。

何するか・・・わからない。





「私、パートナーを澪鵺と組むつもりないわ」

「紅羽に拒否権はありませんよ?」

「どういう意味よ」

「後から知らされるんですけどね。
まぁ、今教えてあげますよ。

パートナーを断るには、2つの道があるんです。
1つ目は、ボクか紅羽が拒否すること。
確かに有力ではありますが、それよりも強い道があるんです。
その道を選べば、紅羽の拒否権はなくなるんですよ・・・」



私の拒否権がなくなる、もう1つの道・・・?