ケータイ小説 野いちご

いつだってそこには君がいた。

episode2.好きな人




胸がドキドキする。
今日のことを思い出すだけで、つい笑っちゃいそうになる。


真っ暗な部屋。暖かい布団の中。
目が冴えちゃって全然眠れない。


明日みんなとどんなことを話せるだろう?


学校に行ったら「おはよう」って、自分から言ってみようかな……。

でも万が一、無視されちゃったらどうしよう?



「…………」



ううん。そんなことない。
きっと、笑って「おはよう」って返してくれる。


高橋くんも、沙月ちゃんも、結城くん……は少し意地悪だけど。
とっても優しいもん。


14歳、春。
私の中でなにかが変わる、そんな予感。

当たっていてほしい、この予感。


……やっぱり、眠れそうにないや。

だってこんなに明日が待ち遠しく感じたのは生まれて初めてだもの。





「おはよう、優梨」

「お母さんおはよう」



次の日の朝。
眠れない眠れないと思っていたらいつの間にか深い眠りに落ちていて、気がついたら朝になっていた。


眠くて二度寝しちゃった。



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